いわき湯本温泉


いわき湯本温泉 「旅館すみれ」 大人:500円 PM2:00-PM8:00
源泉名 :(いわき市常磐湯本町台山20の1)
泉質 :含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
  :(低張性弱アルカリ性高温泉)    
泉温 :59.7度C pH 7.6 成分総計 1,723.2mg/kg
:緑色透明 臭い :硫黄臭 :硫黄味    
               
まったく期待しないで湯に入りましたが、この界隈では珍しくとても良い湯でありました。古滝屋の姉妹店で「さはこの湯」のすぐ近くにあります。外観は旅館とビジネスホテルが合体して寂れたような温泉旅館です。お風呂を借りるために、ここに立ち寄ろうとする人は少ないと思います。浴室は6階にあり、内湯×1です。1/4円形の7〜8人が入れる浴槽があり、しかもすべてタイル張りで風情はまったくありません。しかし、浴室に入った途端、思わず顔がほころぶような硫黄臭、さらに湯船には緑色透明の湯がなみなみと張られています。浴槽も深めで湯温も高めと硫黄泉好きにはたまらない正統派硫黄泉に出会えました。
「松柏館」や「古滝屋」と同じ源泉なのですが、まったく別物のように感じました。黒い湯の花もあり満足度は非常に高いです。とにかく期待していなかっただけに感激してしまいました。屋上のタンクで湯を冷ましているので、鮮度では「上の湯」にかないませんが、湯の管理がきちんとしているので源泉の持つ良さは十分に堪能できると思います。

たまたま、湯を管理しているおじさんと話をしましたが、「ウチはヨソと違って一切機械を通していないので、湯の色も白くなったり緑になったりするんだ」と誇らしげな顔で話をしてくれたのがとても印象に残りました。実際、別の日に訪れた人たちの話によると、その時は白濁していたそうです。おそらく、この旅館はいわき湯本の温泉街で源泉がピュアなまま味わえる数少ない旅館の一つであると断言できると思います。お勧めです。(1999/01/04/PM5:30)


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