湯の網鉱泉


湯の網鉱泉 「鹿の湯松屋」 大人:500円   AM10:00-PM4:00
泉質 :単純炭酸鉄泉(緊張性低張性冷鉱泉)
     
泉温 :15度C pH 6.0 成分総計 357.6mg/kg
:薄茶褐色 臭い :鉄錆臭 :鉄錆味    
               
茨城県の北茨城漁港の近くにある鉱泉宿です。想像以上に何とも素敵な鉱泉宿です。宿のご主人の話では、温泉好きの人があちこちから訪れるらしいです。行ってみて何となくそれが分かるような気がしました。外観は鄙びた感じはしません。お風呂は内湯×2です。大浴場はAM7:00-PM9:30でもう一つは宿泊者専用で24時間入れるものとがあります。
大浴場は薄暗いうえ天井が高く、また壁には鹿の絵が描かれており何とも言えない雰囲気を醸し出しています。浴槽はポリバスですが意外に全体との雰囲気があっているので違和感はありません。
浴槽は4〜5人が入れる広さですが私は3人以内で入りたいです。湯は薄茶褐色で、鉄錆臭がかなり強いです。肌触りは鉄泉によくあるザラッとした感じではなく、さらりとした感触でとても心地の良いものです。湯上がり後も下着が茶色に染まるということもないです。とにかく浴室の雰囲気がとても良く、妙に心が落ち着く湯です。精神病にきくというのがわかるような気もします。また、加熱前の源泉はとても鉄錆臭が強いです。かなり強力です。洗面器に源泉を汲んでかぶろうとしましたが、あまりの冷たさに断念しました。
宿泊者専用のお風呂はステンレス製で2人程度が入れる広さで、こちらの湯は色がやや濃く見えます。お湯そのもは大きい方と変わりませんが、湯の色が黒っぽく見えるので湯が濃いような印象も残ります。
全体的にほのぼのした感じがして、ゆったりとくつろげる宿です。何となく実家に帰ってのんびりしたような雰囲気もあります。夕飯のおかずにいまや高級魚の「きんき」が丸ごと一匹ついたのには驚きました。食事もとてもすばらしいです。ここは是非宿泊して、お湯と魚料理を堪能して頂きたいと思います。
(1999/02/06/PM5:00)


(何度目かの再訪)

久しぶりに茨城県・湯の網鉱泉「鹿の湯・松屋」に宿泊してみました。私はここが大好きで今回で5泊目です。家族連れでは2泊目です。なんと言ってもここはのんびりできる上、夕食に出るキンキの塩焼きが美味いのです。絶品と言っていいと思います。

昔は大衆魚だったキンキですが、今や高級魚になっています。通常キンキは甘辛く煮付けになることが多いのですが、ここではそのキンキを、大ぶりのものを丸ごと塩焼きにして出してくれます。普通の歯の強さの人なら中骨以外はアタマから丸ごと食べることができます。歯の丈夫な人は尻尾まで完全に食べることができると思います。
カリカリに焼かれたキンキは一見油で揚げたかのように思われるほどあぶらぎってテカテカしています。しかしこれはキンキの油なのです。このからっとしたキンキをアタマからがぶりと食べるのが好きなんです。ここの宿ではキンキは1年中標準でつきます。我家の子供達も気に入ったと見えて、中骨を除して綺麗に完食でした。これには宿の人も驚いていました。(笑)

いつもは冬場に宿泊するので「あんこう鍋」も必ず注文するのですが、さすがに夏場なのでメニューにありませんでした。残念です。ここの「あんこう鍋」も絶品なんですよ。その代わり今回は刺身がてんこ盛りです。



温泉は相変わらずのマターリとしたものでのんびり浸かることができました。ここはホントいつ来ても変わりませんね。ふかふかの布団とカリカリのキンキがある限り何度でも再訪したい宿の一つと言っていいと思います。
普段泉質に妙にこだわったようなことをレポートでは書いていますが、実はここのような鉱泉宿に一番数多く宿泊しているってのは自分でも不思議だなあと思います。綺麗な施設じゃなきゃダメって人にはお勧めしませんが、魚好きの方には一度は訪れて欲しい宿だと思います。 (2006/08/01/PM7:00)

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