岩手山温泉


岩手山温泉 「白百合荘」 大人:250円 小人:200円 AM8:30-PM6:00
源泉名 :第二白百合の湯
泉質 :含食塩芒硝泉
     
泉温 :40度C pH 7.5 成分総計 2,135mg/kg   100リットル/分動力
:無色透明 臭い :鉱物臭 :ほぼ無味      
 
鄙びたという形容が適切かどうかわかりませんが、とってもオンボロな廃虚一歩手前といった感じの一軒宿です。といっても泊りはやってないようですが。外観から見る限り営業しているとはとても思えません。建物は相当傷んでおり、浴場まで向かう廊下も抜けそうな所が数箇所はあります。お風呂は内湯×1があります。
7〜8人が入れる浴槽にお湯がざぶざぶと注がれており、豪快に掛け流しになっています。浴室内のあちこちが赤茶けています。お湯はややぬるめでさらりとした肌触りです。少し鉱物臭がし、こげ茶色の湯花が浴槽の底に沈殿しています。新鮮な湯が勢いよく注がれてくるので、浸かっていてとても気持ちが良いです。しんと静まり返った浴室で湯の注ぐ音のみを聞きながら、ぼおーっとひたすら湯に浸かりつづけていました。
あちこちガムテームで補修されたガラス窓が哀愁を誘います。この状態でいつまで営業を続けられるのでしょうか。とても心配です。ボロですがきちんと掃除してあり、不潔な感じはしません。何か後ろからつっかえ棒でもしてあげたくなる温泉です。無性に応援したくなりました。宿のおばあさんの笑顔が今でも目に焼き付いています。来年も必ず行くので、元気で待っててくださいね!(1999/08/08/PM3:00)

岩手山温泉ふたたび

 

岩手山温泉に再訪を誓ってからもう5年がたってしまいました。直ぐにでも行くつもりだったのですが、つい青森や秋田の温泉に行ってしまい、ここは通り過ぎてしまうばかりでした。ひょっとして廃業したのではないかと思い、岩手在住の温泉ファンの方に確認していただいたところ、営業中とのことだったので、今度こそと思い再訪することにしました。

玄関で声をかけるとおじいさんが事務所内に座ってTVを見ています。「入浴したいんですが」と何度大声で声をかけても無反応です。ひょっとしてあのおじいさんは蝋人形かと思い始めたところ、ぴくりと頭がが動きこちらをやっと見てくれました。あのおばあさんの姿は見かけませんでした。

外観は以前とほとんど変わっていませんでしたが、館内はかなり変化したように思います。まず生活観があります。洗濯物があちこちに干してあったり、真新しい洗濯機があったりと、長期湯治でもしている人がいるようなフンイキです。

お風呂場の近くの縦看板を見てびっくりてしまいました。こんなのは以前はなかったのですが、書いてある内容が物凄いです!虫が入るので窓を開けないでくださいというのはよくありますが、蛇と野鼠が入るので締めてくださいというのは驚きです。

お風呂は以前とほとんど変わっていません。お湯もぬるめの優しいもので、湯量も落ちていなく、ざんざん掛け流されています。相変わらず何とも不思議な雰囲気の漂う浴室です。浴室へ通じる廊下がとっても立派になっていました。以前はみしみしと音がして足が抜けそうで怖かったですが、今回は全然問題なしです。ただ天井は相変わらず廃墟一歩手前的な感じのままでした。(2004/07/18/AM10:30)

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