まさかり温泉「テイエム牧場温泉」

垂水市の郊外にある温泉施設です。その名の通りテイエムオペラオーとゆかりのある温泉らしいです。しかし施設そのものは限りなくＢ級ワールドに染まっています。ロケーションとしては海岸縁にありなかなか雰囲気は良いものがあります。

湯小屋の外観は普通に見えますが内部はバラック風な造りになっています。そして張られている温泉がかなりワガママな温泉なので浴室内のあちこちが温泉の成分のオブジェで構成されて凄いことになっています。（笑）

なんだかごちゃごちゃした感じのする浴室内で視力の弱い私はメガネ無しではここは歩けませんでした。（苦笑）お湯はちょっぴり緑色がかった黄土色のもので、時々見かけるタイプの泉質です。湯口は２つありごぼごぼと間欠泉のように源泉が吹き出してきます。

Ｂ級な浴室内が温泉のゴーゴーという湯口から噴出す音によって一層不気味さを増しています。お湯自体はこの手の泉質にありがちな金気臭＋炭酸臭のするもので、少しとろりとした感じのするお湯です。肌触りはほどほどですが湯口付近に陣取っていると炭酸ガスが噴出してきて一瞬息苦しくなります。内湯の半分しかお湯が張られておらず、残りの浴槽は空です。

露天は２つありますがいずれも内湯の余り湯を入れたもので、お湯の劣化度９９％の見た目にも気持ち悪そうな感じでしたので入りませんでした。そこいらじゅうが褐色のお湯の成分で覆われておりなかなか凄いことになっています。

内湯の中もお湯の黄色い成分でいたるところがコーティングされており、見ているだけでも楽しくなります。お湯の成分が固まってできたトゲトゲがあり、その部分に当たると痛いです。

浴槽もお湯の成分がかなりの層を作って固まっていますので、元の浴槽がどういう形になっていたのかわからないほどになっています。あちこちが浅くなったり深くなったりしており足元が不安です。それにしてもこのＢ級な建物とお湯のバランスが妙に調和して、非常に印象深い温泉となりました。（2005/11/24/PM3:30）