東鳴子温泉


東鳴子温泉 「阿部旅館」 大人:300円   随時
東鳴子温泉でも川向いにある旅館です。湯治専門のようです。玄関は新しくなっていますが、内部は鄙びつつあります。ここは源泉が2本あり、一応男湯と女湯に分かれており泉質もそれぞれ違います。

(男湯)

源泉名 :赤湯源泉2号
泉質 :単純温泉(低張性弱酸性高温泉)
泉温 :44.2度C pH 5.8 成分総計 953.6mg/kg
:笹濁り 臭い :金気臭 :金気味    
               
男湯のお風呂です。浴槽は8人程度が入れる広さです。入った瞬間に鉄系の匂いが鼻に付きます。湯の注ぎ口や浴室のそこいら中が赤茶けて鉄の成分が付着しています。湯はやや温めで、とてもゆったり浸かることができます。湯の成分が体を包み込むような感じもあり、ずーっとこのまま居たくなるような湯です。とてもほのぼのした感じのする湯で、温泉のはしごもここで打ち止めにしたくなるような気にさせる魅力があります。強烈な湯ではないのですが、じわっと内側から攻めてくるような心地よさがあります。この湯中々いいです。

(女湯) 

源泉名 :赤湯源泉3号
泉質 :含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
  :(低張性中性高温泉)<重曹硫化水素泉>    
泉温 :68度C pH 6.6 成分総計 2,169.7mg/kg
:薄白濁 臭い :硫黄臭+石油臭? :石油味?    
               
  女湯ということになっていますが、男が入っても問題ないようです。ここも男湯と同じような広さで8人程度が入れます。ここに源泉と水が注がれていますが、熱めの湯温になっています。薄く白濁した湯で、ほんの気持ちぬめり感がありますが、硫黄臭に加えて石油のような鼻に付く匂いがあります。男湯は単純泉といいながら明らかに鉄泉といった感じでしたが、こちらの方がずっと単純泉のような感じです。白い湯の花もありますがとりたてて特徴のあるような湯ではありません。加水されているせいもあり成分もあまり感じられませんでした。残念。
というわけで「阿部旅館」に行ったら男湯には絶対入りましょう。それにしても「赤湯源泉1号」はどこにあるのでしょうか?気になります。(1998/12/29/PM3:00)

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