鳴子温泉


鳴子温泉 「吟の庄」   立ち寄り不可  
基本的に「吟の庄」は宿泊者のみで立ち寄り湯は不可ですが、今回は屋代@鳴子さんのご協力もあり、インターネットの温泉取材ということで入れてもらいました。「吟の庄」には源泉が2本引かれていました。

(大浴場)

源泉名 :陽泉1号
泉質 :ナトリウム・塩化物泉・硫酸塩泉(低張性アルカリ性高温泉)
  :<含芒硝-食塩泉>    
泉温 :98度C pH 8.4 成分総計 2,432.9mg/kg
:薄白濁 臭い :薄硫黄臭 :微塩味    
               
私には絶対に手の届かない旅館だと思っていた「吟の庄」のお風呂探訪です。まず内湯ですが、あまり大きくはなく12〜3人が入れる広さです。カランも5つしかありません。豪華ホテルにしては小さめなお風呂です。まあここの場合お風呂よりも料理や施設やサービスの質で勝負なのでしょうから、問題はないのかもしれません。湯は薄く白濁していますが、「農民の家」の後に入ったせいもあり、とても薄く感じました。ほとんど成分を感じられず、お湯で割ったアメリカン状態です。これはいけません。湯口から勢いよく注がれている湯もかなりぬるく、相当加水されているような印象を受けました。

(露天・群青の湯) 

源泉名 :(陽泉1号・温泉神社硫黄泉)混合泉
泉質 :酸性-ナトリウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
  :(低張性酸性高温泉)    
泉温 :44.5度C pH 2.8 成分総計 1,337mg/kg
:薄白濁 臭い :薄硫黄臭 :微酸味    
               
  内湯から続いている露天風呂です。源泉は内湯とは違います。とって付けたような岩風呂風露天風呂で7〜8人が入れる広さです。建物の最上階にあるのですが展望は良くありません。湯は薄く白濁した湯ですが、湯そのものもとても薄いです。感じとしては「滝の湯」に普通のお湯を2倍ぐらい足して薄めたような感じといえばわかってもらえるでしょうか。「滝の湯」と源泉は半分は同じなので、薄めているのは間違いないと思います。

私は「吟の庄」には温泉のみを求めて再び入ることはないと思います。ただ、宿泊施設としての「吟の庄」を否定するつもりは更々なく鳴子温泉でも最上の部類だと思います。実際、宿泊した方々の満足度はとても高いようです。鳴子温泉を代表する旅館であると思うだけに、お湯の質だけはもう少し上げて欲しいというのが正直な印象です。(1998/12/29/PM2:00)

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