宮城県の温泉
東鳴子温泉「初音旅館」
入浴料金:300円 営業時間:AM11:00-PM3:00
源泉名:(鷲の湯、元湯)混合泉
泉質:ナトリウム炭酸水素塩泉
泉温:48度C pH:6.94 成分総計:1,179mg/kg (H2S:0.6)
色:黄褐色透明 臭い:アブラ臭 味:アブラ味
かなり鄙び系の旅館です。東鳴子を代表する鄙び旅館の一つと言ってもいいかもしれません。1998年の年末に一度アタックしたのですが、混んでいるということで断られました。
大浴場は混浴で半円形状の浴槽が一つあります。黒く見えるやや熱めの湯が張られています。2本の源泉が注いでおり1つはアブラ臭が強いです。熱めながらゆっくりゆっくり湯に浸かると、とても気持ちが良いです。独特の感触の湯で妙にさっぱりする湯です。湯の肌触りも申し分なく、かなり効能の高そうな湯だと思いました。アブラ臭が結構あるので、アブラ臭好きで鄙び好きの方には強くお勧めします。
ここもギシギシいう暗い廊下を歩いて浴室に向かうアプローチです。また、奥まったところに岩風呂(左の写真)と婦人・家族風呂(下の写真)もあり、源泉は大浴場と異なります。
分析表上は「赤湯源泉」になっていましたが、入浴した感じでは別物のような印象です。臭いと味は同じですが肌触りが違います。多分、赤湯に独自源泉をブレンドしているのではないかと思われました。人が良くやさしそうな女将さんがとても印象に残りました。(1999/08/10/AM9:00)
何年かぶりに訪れた「初音旅館」です。今回は初めて宿泊してみることにしました。冬場の初音はかなり寒いのだろうなあと覚悟の宿泊です。(笑)十数年前から初音には来ていますが、旅館の佇まいや雰囲気は驚くほど変化していません。昔から鄙びていましたが、十数年経っても最初の印象と変わらないというのも凄いことだと思います。
メインの浴室が少しだけ変わっていました。以前あった樋がなくなり、直接浴槽にお湯が注ぎこむようになっていました。浴室全体がさっぱりした感じです。お湯は適温でのんびりお湯に浸かることができました。ただ今回はあの鼻にツンとくるアブラ臭はかなり弱いです。アブラ臭を嗅ぎながらお湯を楽しむという感じにはならなかったのがちょっと残念です。
宿泊者が少なかったので全部のお風呂に勝手に入ってよいとのお許しが出ていましたので、一番奥にある女性専用のお風呂に初めて入ることができました。(笑)椅子のようになった小さな浴槽で寝湯のような感じで入りますが、ちょっと落ち着きません。ここのお湯からはアブラ臭はほとんど感知できませんでした。
隣にある家族湯は懐かしいひょうたん型の浴槽です。うーん、これは久しぶりですねえ。打たせ湯からはかなり弱いもののちょっとだけアブラ臭が感知できます。暗い浴室で打たせ湯のたてる音を聞きながらのんびりとお湯に浸かっていると眠くなってきてしまいウトウトしてしまいます。
今回は宿泊でしたのでお風呂には何度も入りましたが、ここのお湯自体はあまり温まり系のお湯ではないので直ぐに身体が冷えてしまいました。廊下などにストーブがあり思ったよりは館内は寒くなかったのがありがたかったです。それにしてもここほどピュアでプリミティブなお湯はそんなにはないなあと改めて思いました。いつまでも続いてほしいものです。(2012/02/24/Silnet Midnight)