鳴子温泉


鳴子温泉 「東川原湯旅館」   日帰り入浴不可  
以前からとっても気になっていた旅館です。ついに入浴することができました。川沿いにある旅館の一つで、外観から想像するより内部はとても凝った立派な和風の造りで驚きます。パンフレットも中々良いですよ。ここは源泉の異なる2つの浴室があります。

(硫黄泉・大浴場) 

源泉名 :硫黄泉(鳴子町字河原湯40-1)
泉質 :含硫黄-ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉 (低張性中性高温泉)
  :<含食塩重曹硫黄泉>    
泉温 :63.5度C pH 7.1 成分総計 1,429.5mg/kg
:薄青白濁 臭い :硫黄臭 :微甘味+薄硫黄味    
               
東川原湯旅館の2つある、お風呂のうちの1つ。浴槽は10人ほどが入れる広さのもので、すべてコンクリ造りの味気ないものですが、湯の成分によりかなりアチコチ傷んでいます。そこへ薄青白濁の湯がとうとうと掛け流しになっています。浴室にこもっている硫黄の香りが嬉しいです。湯の感じはかなりな滑らかな肌触りで、白濁には珍しくぬめり感もあります。「東多賀の湯」と「滝の湯」を足したような感じがします。浸かっているほどにやさしい湯で、いつまでも浸かっていたくなります。源泉100%の湯をここでは堪能できます。薄すぎず濃すぎず、私には満足度の高い湯です。

(芒硝泉・大浴場) 

源泉名 :芒硝泉(鳴子町字河原湯68-1)
泉質 :ナトリウム-カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
  :<含土類-芒硝泉>    
泉温 :60.0度C pH 7.6 成分総計 1,226mg/kg
:無色透明 臭い :無臭 :無味・美味    
               
もう一つがこちら。「芒硝泉・大浴場」と名前が付いていますが、4人も入ればいっぱいになる広さです。この湯は旅館の庭を2mも掘ればそこら中から湧いて出てくるそうです。すごいです。タイル張りの四角形の浴槽に無色透明の湯が溢れています。湯の感じは単純泉とほとんど変わりませんが、肌に湯の成分がまとわり付く感じはします。茶色の湯の花もあります。硫黄泉と交互に入るとなかなか良いです。飲むととてもうまいです。鳴子で飲泉した中では一番うまかったように感じました。
この東川原湯は日帰り入浴は基本的に不可であるとご主人が言ってましたが、アタックすれば何かOKしてくれそうな気もしました。また湯を管理している番頭さんにも色々話を聞くことができましたが、ここの硫黄泉は水は一切入れていないと断言しておりました。湯の管理は想像以上に大変そうでしたが、このままいい湯をずっと保っていて欲しいと思います。(1998/12/29/AM9:30)  

久しぶりの東川原湯旅館です。今回は素泊まりで宿泊してみました。どうやら今晩は宿泊客は私一人のようです。しーんと静まりかえった薄暗く寒々とした館内はちょっと恐い感じもしますが、お風呂を独占して浸かることができることを考えると、思わず笑みがこぼれてしまいます。まずは硫黄泉の方から攻めることにします。浴室に漂っている硫黄臭が嬉しいですが、あまり白濁しておらずお湯もぬるめになっていました。注いでいる源泉はかなりの高温なのですが、暫く人が入っていないので上積みの熱いお湯は掛け流されてしまい、浴槽の底の方のお湯はかなりぬるくなっています。浴槽が結構広いので全体をかき混ぜるとかなりぬるくなってしまいます。これはちょっと期待外れです。

廊下をちょっと行ったところにある芒硝泉の浴室に場所を移しました。ここは無色透明のお湯が溢れており、かなり熱めです。ぬるめの硫黄泉に浸かった後だけにパンチが効いた感じがしてとても気持ちが良いです。この芒硝泉と硫黄泉を何度も行ったり来たりしながらお湯を堪能しました。裸のまま廊下を行き来しましたが、貸し切りならではのわがままな入浴でした。どちらのお湯も鳴子では平均的なレベルのお湯ですが、宿泊して好きなだけ浸かれれば悪かろうはずがありません。(2000/11/29)
 

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