旅館みやま

この旅館は元々湯治主体の旅館だったようですが、若主人が新館を造って驚くほどセンスあふれる宿となっています。新館はほぼ１００％木材で作られた建物で、隅々まで木目がきれいで、木の香りもぷんぷんしています。

浴室は新館の方に造られており、モダンな感じはしますが伝統的な湯小屋の形式となっています。ここも木が前面に出ています。浴槽内のみ木でないのが惜しいですが、縁は桧でできているので違和感はありません。湯は黒っぽく見える黄色透明の湯で、感触はとてもさらりとしています。黒っぽい湯の花も微量ですが舞っています。少しのぬめり感と肌に吸い付くような湯の感触もあり、単純泉とは言え中々良い湯です。湯上がり後のポカポカ感とツルツル感もなかなかのものがあります。

川渡温泉にこのようなモダンな宿があるとは驚きでした。やはり時代は確実に動いていますね。ここなら「るるぶ」片手のギャル御一行様が間違って訪れても悪口は言われないと思います。

左の写真は旅館部に並んで建っている茅葺きの母屋です。維持管理が大変なので、今後どうするかご主人も悩んでいるようでした。是非、おこの母屋をアレンジして宿泊施設を造って欲しいものです。(1998/12/29/PM6:00)

泉温	：47.2度C	pH	7.9	成分総計	801mg/kg
色	：薄黒黄色	臭い	：無臭	味	：微甘味