鳴子温泉
鳴子温泉 | 「農民の家」 | 大人:525円 | 随時 |
ここも前からすごく気になっていた所で、ようやく入浴することができました。とにかくでかいです。すごい収容客数です。しかも鳴子温泉で一番といっていいほど混んでいました。風情も鄙びもぶっ飛ばすような温泉施設ですが、私は気に入りました。確認できた限りでは源泉を4本使用していました。 |
(大浴場・アルカリ泉)
源泉名 | :農民の家3号泉 |
泉質 | :含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉 | ||
:(低張性アルカリ性高温泉) |
泉温 | :79.2度C | pH | 7.7 | 成分総計 | 2,757mg/kg | ||
色 | :薄緑白濁 | 臭い | :硫黄臭 | 味 | :硫黄味+苦味 | ケロリン桶 | |
かなり大きい浴室に浴槽です。一度に30人程度は楽に入れる広さです。大きな太い柱が浴室の真ん中に立っているのがおかしいです。薄緑白濁の湯が溢れており、湯量も多くこの広さといい中々豪快です。湯はやや温めに設定されているものの、ゆったり浸かるにはちょうど良いです。硫黄臭がかなりあり、肌触りもやわらかめで気持ちが良いです。これといった特徴はないですが鳴子の白濁系では上の部類に入ると思います。設備的にも思ったより充実しているので、大ホテルの高い湯に浸かるよりこちらを勧めます。黒い湯の花もありました。 |
(やすらぎの湯)
源泉名 | :農民の家2号泉 |
泉質 | :含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型) | ||
:(低張性中性高温泉)<含土類-芒硝硫化水素泉> |
泉温 | :74.0度C | pH | 6.4 | 成分総計 | 2,309.2mg/kg | ||
色 | :薄青白濁 | 臭い | :硫黄臭 | 味 | :硫黄味 | ||
「やすらぎの湯」と命名された別の硫黄泉の浴室です。15〜6人が入れる広さの湯船があります。ここにはやや薄青白濁の硫黄泉が溢れています。黒い湯の花もあり、また大浴場より湯温が高いのでピリッとした感じはします。大浴場の湯が女性的とするならこちらは男性的な感じがします。体を思いっきり深く湯船に沈めて浸かっていると、鼻孔を硫黄臭がくすぐり心地よいです。良いお湯です。 |
(炭酸泉)<混浴>
源泉名 | :農民の家4号泉 |
泉質 | :単純温泉(低張性弱酸性低温泉) |
泉温 | :33.1度C | pH | 5.8 | 成分総計 | 698.3mg/kg | ||
色 | :黒色透明 | 臭い | :無臭 | 味 | :微甘味 | ||
鳴子では珍しい冷たいお湯のお風呂です。黒色透明の湯が5〜6人は入れる浴槽に溢れています。入った瞬間はかなり冷たい感じがしますが、慣れてくるとそうでもありません。黒っぽい湯の花が結構あります。しかし炭酸泉という割には期待していた気泡はほとんどつきません。一緒に入っていた人の話だと、以前はものすごく気泡が付いたらしいのですが、浴槽を桧に変えたときの工事以来付かなくなってしまったとのことでした。残念です。 |
またこの浴室には「上り湯」として「農民の家3号泉」が引かれています。4人程度が入れる広さの湯船で、こちらの湯は白濁で緑色がかったところはありません。炭酸泉に浸かった後、硫黄臭のする白濁の硫黄泉に浸かれるので何かとても得をしたような気になります。とにかく冷たい湯と温かい湯に交互に入っていると病み付きになってしまいます。 |
(硫黄泉)<混浴>
源泉名 | :農民の家1号泉 |
泉質 | :含硫黄-ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型) | ||
:(低張性中性高温泉)<含土類-芒硝硫化水素泉> |
泉温 | :64.2度C | pH | 6.4 | 成分総計 | 3,015.2mg/kg | ||
色 | :白濁 | 臭い | :硫黄臭 | 味 | :硫黄味 | ||
かなり分かり難いところにある、その名も「硫黄泉」の浴室です。多分「農民の家」で一番古いお風呂ではないかと思われます。混浴です。12〜3人が入れる長方形の浴槽に勢いよく白濁の硫黄泉が注がれています。湯の感じは少しとろりとしたものがあり感触はとても良いです。そのとろりとした肌触りと硫黄臭が心地よく、この源泉の素性の良さと湯の管理の良さが窺い知れるようです。少々湯が温めなのが残念です。多分この時期は子供から老人まで多数の人が入るので、加水されてしまったのではないかと思われます。惜しいなあ。でも湯が薄い感じはしません。 |
右の写真は「農民の家」を探索中に見つけたものです。何と「農民の家音頭」です。すごいなあ。いったいどんな音頭なのかなあ? 以上「農民の家」を詳しく紹介しましたが、硫黄泉好きの方には満足できる施設ではないでしょうか。ネーミングからして一般の温泉ファンは寄り付かないので、穴場といえば穴場といえるでしょう。とにかく、広く混沌とした温泉のワンダーランドです。時間がなくすべての浴室・源泉を調査できたか自信はありません。多分、ここは農繁期にでも来れば、もっと濃厚な湯に浸かれるのではないでしょうか。(1998/12/29/APM0:00) |