渋温泉
渋温泉 | 「渋・辰野館」 | 大人:1500円 | AM11:00-PM4:00 |
源泉名 | :渋鉱泉 |
泉質 | :単純酸性冷鉱泉 |
泉温 | :26.4度C | pH | 2.92 | 蒸発物残留計 | 430mg/kg | (Mg:3.76,H2S:0.068) |
色 | :青味透明/薄白濁 | 臭い | :薄硫黄臭 | 味 | :薄酸味 |
奥蓼科温泉郷にあるかなり立派で歴史のありそうな旅館です。入浴料金が1500円と高額でしたが、思い切って入ってみることにしました。ここは3ヶ所の浴室がありそれぞれが離れたところに位置しています。一番奥にあるこの旅館の看板である「薬湯」の浴室から攻めてみました。 |
(薬湯)
信玄の隠し湯として知られるこの旅館の伝統ある浴室です。お風呂は内湯×3があります。3〜4人が入れる源泉槽と7〜8人が入れる1本の太い打たせ湯がある浴槽と5〜6人が入れる加熱槽とがあります。全て木でできている浴室内には硫黄臭がこもっていて嬉しくなります。 |
まず身体を慣らすために加熱槽に浸かります。この浴槽がえらく深いのです。胸近くまですっぽりと入ってしまい、とても気持ちがいいです。ちょっぴり硫黄臭の香るお湯は優しい肌触りのもので入り心地も良くまったりできます。
打たせ湯はかなり太く力強いものです。打たせ湯に打たれながら煩悩を振り払おうと思いましたが、逆にいろいろな煩悩が新たに湧いてきてしまいました。困ったものです。(笑) |
小さな源泉槽がまたいい!かなり冷たく感じるお湯にゆっくりゆっくりと身体を沈めていくと、何とも言えないくらい心地よさが身体中を襲ってきます。大分の赤川温泉を思わせる感じです。赤川温泉と比べるとちょっと硫黄臭は弱いですが、入り心地はあんまり変わらないかもしれません。
浴槽の底に白い湯の花が大量に沈んでいます。勿論まぜまぜしましたが、見事な白濁のお湯になりました。加熱槽→打たせ湯→源泉槽を行ったり来たりしましたが、何とも言えないくらいの爽快感が身体中からこみ上げてきます。これは気持ちがいいなあ。堪りません。ずっと貸切だったので、思い切り好きなだけ浸かることができました。シアワセです。 |
(森の湯)
割と新し目の浴室で内湯×1と露天×1があります。5〜6人が入れる木の浴槽で2つともほぼ同じ大きさです。内湯は少し白濁した加熱湯でやわらかな肌触りがします。ここでは硫黄臭よりも明礬臭が強く出ています。露天は白樺の森に面しておりなかなかフンイキが良いです。お湯はぬるめで白濁度は内湯よりは薄く、ゆったり森林を眺めながら長湯できます。一般の客さんはこちらで満足するかもしれません。宿泊してのんびり入りたくなるようなお風呂です。 |
もう1ヶ所ある浴室は基本的に身体を洗うための浴室で、多分張られているお湯も温泉ではないと思われます。
なかなか重厚感のある旅館で歴史を感じさせるものがそこかしこに見られ雰囲気はなかなかよいものがあります。 湯上がり後にはお茶のサービス(お菓子と野沢菜がついています)があり、ゆっくりと寛げます。入浴料金が1500円とかなりの高めに設定されていますが、ゆっくり入れれば満足できる料金かもしれません。とにかく薬湯の浴槽に入れるだけでもかなり満足してしまいます。しかし、やはり入浴料に1500円払うのは悔しいので、次回は宿泊して思い切りお湯を堪能してみたいです。(2005/07/08/PM4:00) |