白骨温泉


白骨温泉 「白船荘新宅旅館」 (宿泊)
源泉名 :新宅新源泉
泉質 :含硫黄-カルシウム・マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
泉温 :49.6度C pH 6.31 蒸発残量物計 955mg/kg   (Mg:48.3,HS:4.2、H2S:23.6)
:無色透明/白濁 臭い :硫黄臭 :苦味+渋味      
 
白骨温泉にある規模の大きな温泉旅館です。独自源泉を持つ宿の一つで、足元自噴湯小屋を持つと聞いていたので、奮発して宿泊してみました。今回は久しぶりに”私の奢りシリーズ”です。大きめの旅館ですが、館内は少し入り組んでいます。部屋はかなり綺麗で我家が通常泊まる旅館よりは調度品などは立派でした。
さて、お目当ての自噴湯小屋ですが、フロントの方に聞いてみると、何と今年の5月に建て替えられてしまったとの事。がっかりです。旅館の正面入口のちょっと手前にその湯小屋はあるのですが、昔の鄙び湯小屋のフンイキは残っているもののピカピカに新しくなっています。これは大ショックです。

この湯小屋は現在は2つの貸切風呂として使われており「すもも」「こなし」という名前が付けられており、完全予約制となっています。古い湯小屋時代は貸切だったものの、予約制ではなく空いていれば入れるシステムで、かなりの鄙び湯小屋だったせいもあり一般客は敬遠しがちで結構空いていたらしいです。旧湯小屋と浴槽の写真を見る限り、とても素晴らしいもののようでした。新しくなった湯小屋も悪くはありませんが、木がまだ新しくこれから年季が入ればいい味を出してくるかもしれません。

 

「すもも」の浴室は5〜6人が入れる木の浴槽に白濁したお湯が張られています。お湯はやや熱めです。新しいせいか木の香りがぷんぷんします。ちょっとぬめり感のあるお湯で、入り心地は良いです。この浴槽は上からのみの源泉投入で足元湧出ではありません。

もう一つの「こなし」は4人ぐらいが入れる内湯と2人ぐらいが入れる小さな露天があります。内湯の方は「すもも」と同じような感じです。

この露天が凄くいいです!ここだけは薄く白濁しており、白い大きな湯花が舞っています。お湯もかなり熱めでとても新鮮な感じがします。多分古い貸切風呂はこのお風呂がメインだったのではないでしょうか。浴槽に注いでいる源泉は露天も内湯もほとんど変わらないのですが、この浴槽のお湯は何か特別な感じがします。浴槽の底は板張りになっていますが、ひょっとすると底板の下から源泉が染み出てきているのかもしれません。とにかく入り心地が抜群に良く、浸かり続けるとヘロヘロになってしまいます。これはいいなあ!あと2ヶ月前にここへ来て古い湯小屋のお風呂に入っていればと溜息が出てしまいます。

本館にあるお風呂は内湯×1と露天×1があります。内湯は20人ぐらいが入れる浴槽で白濁したお湯が溢れています。少しぬめり感のあるお湯は入浴感もあり十分に入り心地はあります。浴槽が浅めなのが惜しいです。これだけの浴槽に常時源泉が注がれているのですから、相当に湯量は豊富なのだと思われます。
露天は15〜6人が入れる広さのもので午後4時ごろに入ったときは無色透明の熱めのお湯でした。ぬめり感もありほんの少しですが気泡もくっつきました。翌朝は見事な白濁になっており色の変化も楽しめます。(残念ながら写真を撮り忘れてしまいました)
料理は食事どころでいただきますが、この料金(大人18000円)なら、これぐらいだと思われる平均的なレベルのものでした。温泉粥が美味かったです。接客もそれなりで悪くはないです。ただ新装なった貸しきり湯小屋目当てで宿泊するほどではないかもしれません。以前のようだだったらマストだったかもしれませんが・・・。(2004/08/04/PM6:30)

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