大分県の温泉

Hさん宅の温泉

源泉名:Hさん宅自家源泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉 (純重層泉)
泉温:96.1度C pH:7.2 成分総計:520mg/kg
色:微白濁透明  臭い:薄硫黄臭+薄アブラ臭  味:ほぼ無味

 

 

 

大分県の個人宅にある温泉です。かなりの山の中にあり、通りすがりにここを偶然見つけることは不可能に近いと思います。実際に目的の民家の近くまで行くと勢いよく水蒸気が噴き出しているのが目につきます。その近くに立派な湯小屋風の建物があります。(これはシイタケの乾燥小屋)蒸気が噴出しているのは源泉湧出場所です。蒸気と温泉が一緒に自噴しています。

間欠泉のように蒸気が大きく噴き出したり休んだりしています。この源泉は3代目で敷地内を掘るたびに違う泉質の源泉が出るのだそうです。200mも掘れば温泉が確実に出るとのことです。何ともうらやましい土地です。高温の源泉は使い切れずにかなりの量を側溝に捨てていました。そのまま浴びると火傷しますのでやめた方が無難です。(右下の写真)

 

 

 

早速家のご主人のご厚意でお風呂に入れていただくことにしました。母屋はとても木造の立派な造りですが、湯小屋もまた個人のお風呂とは思えない立派さです。個人宅でこのような湯小屋を所有できるとは羨ましいとしか言いようがありません。浴室内も凄いです。石造りの立派なお風呂で旅館のお風呂と言っても通じそうです。5~6人は楽に入れる広さがあります。微白濁透明のお湯が溢れています。

浴槽内のパイプから間欠泉のように気泡と一緒にポ コポコと源泉が出てきます。そしてそこからは何と薄いながらも硫黄臭とアブラ臭が香るではないですか!まさかここでアブラ臭に出会えるとは思いませんでし た。揮発ガス系のアブラ臭がはっきりと感知できてしまいます。いやあ、嬉しいなあ!

このアブラ臭の香りをたっぷりと吸収すべく湯口付近に陣取ってお湯を楽 しみます。お湯は少しぬるめに調整されていますが(湯量で調整)、鮮度はとてもいいです。肌触りのやわらかなお湯で入浴感はかなり良いです。少しと ろりとした優しいお湯に包まれていると何とも言えないくらいいい感じです。正に”至福の一浴”です。お湯の鮮度感も十分にあり入っていてとにかく気持ちが いいです。

この素晴らしいお湯が個人宅で味わえるのですから、ここの住人の人は幸せ者だと思います。こういう温泉は他にもたくさんあるのでしょうかねえ? ご主人にお話を聞いたところでは実は別な場所にも温泉付きの土地を持ってるのだそうです。(驚愕!)売ってもいいよとあっさり言ってましたが売値は聞きませ んでした。(笑)それにしても持ってる人は持ってるのですね。近くへ行ったら必ずまた入ってみたい温泉でした。(2012/09/28/AM11:00)

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