壁湯温泉


壁湯温泉 「旅館福元屋」 (宿泊)  
源泉名 :壁湯温泉
泉質 :単純温泉
泉温 :37.8度C pH 7.3 成分総計 294mg/kg  
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :ほぼ無味      
 
貴重な足元自噴源泉のお風呂を持つ壁湯温泉「旅館福元屋」に宿泊することができました。一人泊だったので難しいかなと思ったのですが、平日で空きがあったため何とかなりました。明治時代に創業した老舗の旅館ですが、古い良さを十分に残したまま時代に合わせた改装を行っているのに感心しました。一見黒川調にも見える宿ですが、そこかしこに細やかな心遣いがありとても落ち着きます。お風呂は家族湯が2ヶ所と混浴露天×1と女性専用露天×1があります。
ここの目玉はなんと言っても洞窟露天風呂です。川沿いに作られた露天風呂は浴槽の底から源泉が湧き出しています。その湧出量は半端ではなく凄い勢いで掛け流され捨てられています。お風呂は10人ぐらいが入れる広さです。浴槽はかなり深いところもあり、底には大きな石がごろごろとありそれに腰掛けることができます。
お湯は無色透明のとっても綺麗に澄んだお湯で、浸かるほどに心地よさが十分に身体に伝わってきます。ぬるめですが優しい優しいお湯に包まれてとっぷりとピュアなお湯に浸かります。うーん、これはいいなあ。新鮮極まりないお湯の感触と身体を包み込むようなお湯の感触がすこぶる良いです。ナントモほのかなお湯の香りに囲まれてとっぷりとっぷり湯に浸かります。底のあちこちからお湯が湧き出てきます。その上に行くとたまにポコリンと湯玉が立ち昇ってきます。くーっ、これですよ。足元自噴はね!
お湯の中でじっとしていると少しずつ気泡がくっついてきて暫くするとアワアワになります。とてもやわらかなお湯の肌触りでぬるめのため、浸かり続けているとうとうとして眠くなってきます。湯上がり後はかなりお肌がつるつるしますよ!

家族湯もありますが、加熱湯で暖まるのはいいですが浴感に乏しくあまり感心しません。やはり私は自噴露天がいいです。食事は地のものをふんだんに使った手作り感あふれるもので、とても美味しく頂くことができます。ここは旅館のフンイキがお湯と共にとても満足のいくもので大変気に入りました。

ミシミシいう階段と黒光りする廊下、やや黒川温泉の影響も垣間見られますが、過度な民芸調に走らず心地の良いものとなっています。

とにかくご飯が抜群に美味いです。ひとめぼれベースの自家製の米らしいのですが、やや硬めに炊かれたピカピカのご飯は素晴らしいです。新米だからということもありますがホント美味しかったです。九州でこんなに美味しい米を食べたのは初めてです。宿泊している他のお客さんはこの季節にはぬるいということもあり足元自噴風呂にはほとんど入っていませんでした。もったいないことです。(2004/11/04/Deep Midnight)


(再訪宿泊)

以前宿泊したことのある壁湯温泉「福元屋」さんを再訪して宿泊することにしました。前回宿泊した時にとても好印象でしたので、再度宿泊してその良さを再確認してみたいと思ったからです。ここはお湯も食事も全てが気に入っていました。
お目当ての足元自噴の露天風呂は相変わらずスバラシイです。新鮮極まりないお湯がザコザコ掛け流しです。とろーんとしたお湯にゆったりと浸かっていると何とも言えないくらいいい気持ちです。お湯にとっぷりと浸かっていると気泡もくっついてきてアワアワにもなってきます。うーん、シアワセな気分です。
壁に近い奥の方に陣取っていると時折ポロロローーンと湯玉が駆け上ってきます。これがお尻を経由して背中を伝って駆け上っていきます。これは心地の良いことこの上ありません。(笑)いやあ、マジでいいなあ。湧きたての新鮮なお湯と十分な湯量、そしてやさしく身体を包んでくれる柔らかで芳醇なお湯、文句の付けようがないです。ここは時間がある限り浸かり続けるしかないです。
大きな河原沿いの露天風呂は基本的に男女混浴なのですが、その手前に女性専用の洞窟風呂のようなものがあります。ここも足元自噴で湧出量もかなりあるとのことでしたので、”決死の覚悟”で突入してみました。(笑)確かに足元自噴のようですが中は狭苦しくて、息苦しいため速攻で出てしまいました。ちょっとこれでは長居はできません。いつも女性がほとんど入っていないのも納得です。
「福元屋」さんに宿泊を決めたのはお風呂だけなでなく食事の良さにも惹かれたからです。決して豪華な食材を使った料理ではないのですが、その一品一品の素材が素晴らしくとても美味しく食べることができるのです。相変わらず白ご飯がとても美味しいです。こんな美味しいご飯はなかなか食べることはできないと思います。ここは”日本一「ご飯」の美味しい旅館”ではないでしょうか。

今回もこの足元自噴の浴槽で何時間も過ごしてしまいました。おそらく私の一つの温泉施設での入浴時間の最長記録をマークしたのではないでしょうか。それぐらいじっくりとお湯に浸かり続けてしまいました。浸かっても浸かっても心地が良いのです。このお風呂に住んでしまいたいぐらいです。こういう芳醇な熟成された温泉に思う存分疲れる機会はそうそうあるものではありません。次回はいつ来れるかわかりませんが、次回もやはり宿泊で来たいものです。(2007/10/05/Deep Midnight)

大分の温泉へ戻る