筋湯温泉「薬師湯」

筋湯温泉にある共同浴場の一つです。温泉街の中心部にありますがちょっと狭い路地を入った所にあります。この共同浴場はその湯小屋が素晴らしいと思います。外観といい内部といい、かなりきっちり細部まで設計されており、フンイキがとってもよいです。黒く色が付いた木をふんだんに使ってあります。見た目に黒が基調となっており落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

湯小屋内部は脱衣所一帯型で浴槽が真ん中に鎮座しています。湯小屋に浴槽は一つです。浴槽も木でできており、底のみが石が敷いてあります。うーん、この内部もバランスがとてもよく見事です。黒っぽい室内に裸電球の淡い光が映えています。お風呂は７～８人が入れる広さのもので、無色透明のお湯が掛け流しになっています。

この湯は一見普通のお湯に思えますが、浸かってみると心地が良いことこの上ありません。湯小屋のフンイキもありますがとっても浸かり心地が良いのです。泉質云々ではなく身体が正直に反応してしまいます。浴槽も深めです。お湯の成分が皮膚に薄い膜を作って身体中を包み込んでくれるような感触もあります。少しのぬめり感とやわらかな肌触りのお湯で、少しうとうとしたくなるほどです。浴槽の縁が木できているので思わずトドになってしまいます。うーん、気持ちがいいなあ。

この「薬師湯」ともう一つの共同浴場の「岩ん湯」は男女日替わり交替で使用するルールになっているそうで、私が訪れた日が男湯の日でラッキーでした。今後訪れる人は確認してから行きましょう。男女で行くとどちらかが泣かなくてはなりませんね。多分まだ建てられてから新しい共同浴場だと思われますが、こういうのを”黒川調”の共同浴場と呼ぶのでしょうか。（2004/11/04/PM3:30）