ブタペストの温泉


ブタペストの温泉 「ホテル・ヘリア」     (宿泊)
泉質 :芒硝泉?
:無色透明 臭い :薄温泉臭 :ほぼ無味      
 
ハンガリーには仕事の関係で何度か訪問していますが、実は大変な温泉に恵まれた国なのです。私がいつも宿泊するブタペスト市内のホテルにも温泉が引かれています。水着で入浴するスパも併設されているのですが、残念ながら私が帰るころには閉まっているのでまだ一度も入ったことはありません。ブタペスト市内にはたくさんの公衆浴場があり、大きなものはまるでお城のようなものもあります。朝通りがかると湯煙がたなびいています。私も一度は訪れてみたいと思っていますが、仕事のスケジュールがきつくまだ実現していません。
仕方がないので、部屋に引かれている温泉で我慢することにします。まあ、宿泊しているホテルのお風呂が温泉だというだけでもラッキーかもしれません。お湯は無色透明でほんのり温泉臭がするものです。芒硝泉の源泉に加水したような感じがします。やや薄い感じがしますが、浴後はかなり暖まります。ハンガリーには硫黄臭ぷんぷんの硫黄泉などが国内のあちこちにあるらしいです。ハンガリー政府の発行する観光パンフレットにもたくさん紹介されています。日本語バージョンもありますので、気になる方はハンガリー大使館に問い合わせてみると良いかもしれません。(私は日本語版と英語版を持っています)

 

 

1週間も滞在するので、本物の温泉とはいえ薄められたものに入るのはうんざりしてきます。私は通常海外出張する際には必ず、入浴剤&湯の花を持参することにしています。今回は「草津の湯の花」ツムラの「鳴子」を持ってきていました。本物の温泉に湯の花を入れるなんて言語道断の振る舞いですが、勘弁してください。まず手始めに「草津の湯の花」を投入してみました。硫黄臭がバスタブから溢れ出しかなりいい雰囲気です。お湯は少しのぬめり感と黄色白濁のいい感じに仕上がり、十分に浴感はあります。さすがに本ものの温泉成分を含んでいるだけあって、かなり本格的な感じのする温泉になってしまいました。硫黄臭とお湯の感じがたまりません。温泉ファンとしてこんなことしていいのかと思いつつ、あまりの心地よさに異国のバスタブで夢見ごこちになってしまいました。

 

 

すっかり舞い上がってしまった私は、次の日はツムラの「鳴子」の入浴剤を投入してしまいました。神をも恐れぬ行為とはこのようなことを言うのでしょうか。これがまた素晴らしい効果を発揮しました。茶褐色のお湯に身を沈めるとかなりのぬるぬるを感じるとともに、じわっとお湯の成分も効いててきてなんとも言えない入浴感がします。臭いが甘ったるくて興ざめですが、少し灯油でもたらしてアブラくさくしたら「東鳴子温泉」にかなり近いものになるような気がしました。邪道とは思ってみても、かなり良い感じがしました。これはちょっとやめられませんねえ。このツムラの入浴剤の「鳴子」はかなりできの良い入浴剤だと思うのですが、最近あまり見かけないのが残念です。