島根県の温泉
小屋原温泉「熊谷旅館」(宿泊)
源泉名:小屋原温泉
泉質:含二酸化炭素・ナトリウム・マグネシウム塩化物炭酸水素塩泉
泉温:37.6度C pH:6.0 成分総計:5,330mg/kg (Mg:64,Fe2.3)
色:ほぼ無色透明 臭い:炭酸臭 味:塩味+炭酸味
長年の憧れであった小屋原温泉「熊谷旅館」をようやく訪れることができました。思っていたよりは鄙びていはいなくて、なかなか立派な外観です。
内部は改装されたばかりのようでとても綺麗です。部屋の畳も張りかえられたばかりのようで臭いが畳臭がぷんぷんします。今回通された部屋はびっくりするくらい広いものでした。
さて、有名なお風呂は廊下沿いに4ヶ所あり、それぞれ貸切で使用するシステムになっています。浴室の入口にスリッパがあれば貸切のサインとなります。浴槽は手前から二番目が一番小さく2人ぐらいが入れる広さで、残りの3つはほぼ同じ大きさで4人ぐらいが入れる広さがあります。どの浴室もお湯の成分で赤茶けており、様々なオブジェを形作っていて見ているだけでも楽しいです。
←(一番手前の浴槽)
(二番目の浴槽)→
←(三番目の浴槽)
(一番奥の浴槽)→
基本的にどの浴室も同じ源泉が注がれていますが、微妙にお湯の感じは異なったように感じられます。お湯はほぼ無色透明でぬるめのものです。浸かっていると気泡がたくさん身体にくっついてきます。最初は小さくくっつきますが段々成長してきてコロコロと体を伝ってお湯の中を登りだします。これが気持ちいいんだなああ。
とにかくぬるいので一度浸かると抜け出ることがなかなかできません。時間のたつのも忘れて浸かり続けてしまいます。あまりに心地が良いので眠りこけてしまい、何度もはっとして目が覚めて頭をおこし、また眠りこけてははっとするのを繰り返してしまいます。時が止まったような感覚がします。浴室中が静まりかえっている中お湯の注ぐ音だけを子守唄にとろとろとお湯に浸かりながらまどろむのは、何ともシアワセな気分です。
今回は宿泊しましたが料金の割(8000円)には料理も豪華ではないですがまずまずのものが出て満足できます。土曜日だというのに宿泊客が我々ともう一組というのはちょっと寂しい気もします。宿泊なのでゆっくりお湯を独占して浸かるチャンスが多いのは温泉ファンとして歓迎すべきことなのですが・・・。
日帰り入浴客も朝からたくさん来ていましたが、お湯がぬるくて長湯になるので順番待ちとなりお目当ての浴槽に浸かれないということもしばしばあるようです。我々が4時ごろにチェックインするやいなや、日帰り入浴客を断っていたのは宿の姿勢としては立派だと思います。
断られる立場だとショックかもしれませんが・・・。いずれにせよ「熊谷旅館」の名前の通り素晴らしい旅館だったと思います。熊谷温泉のファンの皆さん是非とも訪れてみてください。文句なしに推薦できる温泉です。(2004/04/11/PM8:00)
名前からしてどうしても来たくなってしまう「熊谷旅館」に何年かぶりの宿泊です。まだ2度目です。外観は昔とほとんど変わっていない感じですが、部屋の方はリニューアルされていてかなり綺麗になっていたような印象です。お風呂は以前と同じように4ヶ所並んでいますが、一番奥のお風呂は使用中止となっていました。(残念!)
さて1ヶ所ずつお風呂をまずチェックです。一番手前のお風呂は2~3人が入れる広さでお湯は一番ぬるいです。それにしてもこの鄙びきった浴槽にぽつんと一人で入っていると何とも言えないくらい良い感じで、ものすごく贅沢をしている気になります。
なにせこのお湯を独占ですからねえ。金気臭のする赤い湯花の舞う飛び切り鮮度のよいお湯に浸かっていると温泉好きになっていてホントに良かった!と思わずにはいられません。
手前から2番目の浴室のお風呂は一番小ぶりですが一番湯温は高いです。この浴槽のお湯が私は一番好きです。泡付きも一番強く、直ぐにアワアワになってしまいます。これはホントいいなあああああああ。ここの浴槽が源泉湧出場所から一番近いのでしょうか?
それにしても心地がよすぎるお湯にうっとりしてうたた寝までしてしまいました。ただただひたすらお湯に浸かり続けます。お湯に浸かれるだけの時間を目いっぱい使って浸かり続けます。もう思い残すことがなくなるくらいお湯を堪能しました。これはホントに幸せなことです。
手前から3番目の浴室は2~3人が入れるここでは広めの浴槽です。湯温は1番目と2番目の中間くらいかな。お湯的にはどこも同じなのですが、微妙にお湯が違って感じられるのが不思議です。
どの浴槽も素晴らしくて、どれか1ヶ所だけでも大絶賛なのですが、これが4つ(3つ)もあるのですから驚きです。この素晴らしいお湯がこの先もずっと残り続けてくれることを期待したいです。
食事もシンプルながら手の込んだものでとても美味しいです。これだけ素敵なお風呂に入れて食事も良いのですから文句のあろうはずがないです。
2度目の訪問でしたので「熊谷温泉タオル」を奉納するつもりでしたが、持ってくるのを忘れてしまったのが悔やまれます。タオルを奉納するためにまた来る必要がありそうです。(笑)でも島根はマジで遠いです。(2011/04/30/Deepest Midnight)