庄川湯谷温泉
庄川湯谷温泉 | 「湯谷温泉」 | (宿泊) |
源泉名 | :湯谷温泉 |
泉質 | :ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 |
泉温 | :39.5度C | 成分総計 | 1,551mg/kg |
色 | :無色透明 | 臭い | :薄硫黄臭 | 味 | :薄硫黄臭+甘味 |
富山県を訪れることがあったらナンとしても宿泊してみたいと思っていた湯谷温泉に来ることができました。富山には湯谷温泉という名前の温泉が2ヶ所あり、こちらは礪波市庄川にある湯谷温泉です。 |
かなり鄙加減の湯治専門の旅館で、外観を一目見てうっとりとしてしまいます。鄙びた感じはするものの館内は綺麗に管理されておりとても清潔です。浴室は廊下をずっと行った先の階段を川の方に何十段か降りていったところにあります。湯小屋は川沿いに建っており浴槽は川面と同じくらいの高さにあります。 |
湯小屋は男女別になっており脱衣所から更に階段を数段降りたところに浴槽があります。浴室はコンクリート打ちっぱなしの無骨なものです。4〜5人が入れる浴槽に源泉がドバドバ注がれています。浴槽からはお湯が勢いよく溢れ出て洪水のように流れ出ていきます。これは見ているだけうっとりとするほどの湯量です。そして浴室内にはほんのりと硫黄臭が充満しています。 |
お湯はややぬるめのお湯で浸かった瞬間にうーんと唸ってしまうものです。とにかく新鮮極まりないお湯が身体中をやわらかく包み込んでしまうのです。小さな気泡も身体中に大量にくっついてきます。少しだけとろみ感のあるフレッシュなお湯が凄い勢いで身体を通り過ぎて流れ出していきます。 |
浴槽の広さより圧倒的にお湯の注ぐ量が多いので浴槽内のお湯は飛び切り新鮮です。浴槽もかなり深めでとっぷりと唇の下までお湯に浸かることができます。また浴槽の中に腰掛ける場所もありますので、そこにぼけーっ腰掛けているのもなんとも心地がいいです。 |
ここの湯口がまたとてもユニークなのです。大砲型の形状でしかもこれがシーソー型でもあるのす。そして男女の浴室の間にこの湯口がありますので男湯と女湯の間でぎっこんばったんするんです。なかなか言葉での説明は難しいですね。 |
実物を見るとこれはホント凄いです。お湯を上下にどうにでも調整できるので、湯口から最大の勢いで源泉を噴出させることも可能です。とにかくこのお湯の出方が素晴らしいです。 |
今回は宿泊客が他にいなく貸切でしたので、男湯でも女湯でも自由に好きな方に入って良いと許可をもらうことができました。さっそく女湯に入ってみました。(笑)男湯と同じ造りですが、お湯の排水口は女湯側にのみあり、男湯から溢れ出たお湯は女湯側からの排水口から流れ出ています。 |
女湯に浸かってみてちょっと驚きます。男湯よりも泡付がいいのです。お湯に浸かっていると身体に付いたお湯が次第に成長して大きな湯玉に育っていきます。これはたまらなく気持ちがいいものです。排水がいいので男湯よりもさらにザコザコお湯が豪快に掛け流されていきます。あーあーき・も・ち・が・い・い・い。 |
女湯のお湯の排水口の近くに木でできた枕のようなものがあります。よく見ると丸い排水口にすっぽりと収まる大きさです。試しにこれを排水口に入れてみます。そうするとザコザコ流れ出ていたお湯がどんどんたまりだしてきて、浴槽から溢れ出たお湯が次第に水位を高めてきます。浴槽の外側に木でできた30cmくらいの囲いがあります。どうやらここまではお湯が入る構造になっているみたいです。排水口のお湯を止めっぱなしにしているとお湯はどんどん貯まり続けて浴槽もどんどん拡大していきます。 |
結局男湯と女湯で繋がった大浴槽ができてしまいました。浴槽はとっても深くなり2段の腰掛もできてしまい凄いことになってしまいました。大浴槽もお湯がお湯が溢れだしてきましたので慌てて排水口から栓を抜き通常の状態に戻しました。貸切だからこそできる技でした。いやあ、素晴らしい。しかしこのような素敵なお湯に思う存分浸かれ、ホント温泉好きとしてシアワセを感じます。 |
何度となくこの素晴らしいお湯にじっくりと浸かりましたが、やはり女湯の方が湯量が若干多いように感じました。そのため貸切をいいことに女湯の方に多く入っていました。浴槽から溢れ出るお湯を背にお約束のトドになります。 |
ここはどの方向からもお湯が溢れ出てきますので、どこのスポットでトドになってもベストポジションを得られるという日本一?の環境にあります。浴槽から流れ出るお湯を全身に受けながらトドになれるのはなかなかあるものではありません。この旅館は浴室に桶が一つもないのでいつもの桶を枕にトドになれないのがちょっと不満かな。(笑)女湯に一つだけある木の栓を枕にするしかないです。従ってトドは女湯にいるときのみになってしまいます。お湯は濃いという感じのものではないので、浸かっていて湯疲れするということはありません。 |
さらりとした中にも肌触りのやわらかさと鮮度感が抜群なので飽きることがありません。身体に大量にくっつく気泡も段々成長して大きくなり背中や太ももの間をコロコロと駆け上ってきます。何度体験してもこの感じはたまらなく気持ちがいいです。 |
左の写真は昔の浴槽跡のようです。現在より高い位置にあったようです。 |
この宿のすぐ近くにダムがあり部屋から目の前に大きなダムが見えます。今回は素泊まり4500円で宿泊しましたが、安すぎる!と思わせる宿泊料金でした。(2006/10/27/Deepest Midnight) |