佐野川温泉

山梨県の最南端に位置する佐野川温泉です。以前から行きたいと思っていましたが湯がぬるいとのことでしたので、夏になるのを待っていってきました。今回は宿泊です。もっとボロい旅館を想像していましたが、結構普通でした。部屋数が少ないのに駐車場が広いのに驚きました。日帰り入浴の客が大半でこの日も大賑わいのようでした。

お風呂は内湯×２と露天（混浴）×１があります。内湯は半円状湯船が２つあり加熱したものと、源泉のままのがあります。加熱したほうが硫黄臭が強いです。源泉は浸かっているとじわじわと細かい気泡が身体にくっつきヌルヌルするような感触になります。湯の成分が肌に染み込んでくるのが分かるような感じがします。加熱したほうの湯は気泡は付きません。

露天風呂はかなり広く和風庭園の池のようです。源泉がゴボゴボと湧き出しているところがあり、そこに浸かっていると、ここも細かな気泡が無数に身体にくっつき（一本一本の毛先まで）体中が泡に包まれます。この心地よさは何とも言えません。すぐに気泡が付かずにじわじわと付いてくるのが佐野川温泉の特徴と言えそうです。この奥ゆかしさがいいです。

日帰りの客が帰った夜と早朝に合計４時間ぐらい貸し切り状態で浸かってしまいました。特に夜はすばらしいです。貸し切り状態をいいことに家族４人で満天の星空を眺めながら入浴しました。とても静かでガマガエルが一匹頑張って鳴いていたのが耳に残ります。朝はホトトギスの鳴声を聞きながら入りました。

私はこの温泉がとても気に入りました。かなりぬるいですが、じっくり１００％源泉の温泉を堪能できます。子供たちも何故かここはお気に入りでした。この温泉は宿泊してゆったり浸かるのと、立寄りで浸かるのでは結構印象が違うのではないでしょうか。ちなみに宿泊料は大人一人９，３００円でした。(1998/07/20/PM5:00)

７年ぶりに佐野川温泉を訪れてみました。建物の外観はほとんど変わっていませんでしたが、お風呂は内湯、露天ともに全く新しくなっていました。これにはびっくりです。

内湯は右側が源泉槽左側が加熱槽になっています。相変わらず浴室内には硫黄臭が溢れており、お湯にはあまり変化はないようです。

名物の露天風呂も大きく変わっています。混浴のお風呂が真ん中で男女別に仕切られるようになりました。しかも浴槽も２ヶ所になりました。古い浴槽の湯口があった方が男湯になっており、新しくなった湯口からお湯が勢いよく注がれています。

ただ以前よりは硫黄臭が弱くなり泡付きも少なくなったように感じました。源泉をパイプで引き回すようになったせいでしょうか？とは言えぬる湯の名湯には間違いなく、のんびり浸かることができます。（2005/08/20/AM10:00）

泉温	：31.5度C	pH	9.6	成分総計	644mg/kg
色	：無色透明	臭い	：薄硫黄臭	味	：微硫黄味

泉質	：単純硫黄泉（低張性アルカリ性低温泉）
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