2006年06月11日更新)


11. 湯破隊風雲録(伊香保温泉編)


湯破隊「伊香保温泉」を行く(2000年07月)

久しぶりに湯破隊のメムバー4人が揃い、伊香保温泉を中心に湯破してきた。以前から伊香保温泉については湯破の候補にあがっていたが、湯破に値するかどうか湯破隊内でも議論を重ねてきたのだが、比較的近場ということもアリ勢いでいって来てしまった。

基本的に伊香保温泉は源泉を集中管理しており、幾つかの源泉をブレンドして一旦プールした上で、有名な石段の下を通して各旅館に配湯している。従って旅館によって配湯されるお湯の量は異なるものの、各旅館ともまったく同じ源泉を使用しているということになる。湯元に一番近いのは「伊香保露天風呂」だ。下に行けば行くほど源泉から遠くなり、湯温も下がり加熱が必要となるようだ。


伊香保温泉「伊香保露天風呂」 大人:400円 AM9:00-PM7:00
源泉名:本線(混合泉)
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素-塩化物泉(中性低張性高温泉)
泉温:40.9度C pH 6.4 成分総計 1,280mg/kg Fe 8.28 3、300リットル/分
色:薄笹濁り透明 臭い:金気臭 味:金気味 

観光名所としても有名な露天風呂。浴槽は10人ぐらいが入れるものが2つ並んである。一つは源泉が注がれやや熱め、もう一つはぬるめになっているお湯は薄く笹濁りになっており鉄分のせいか金気臭がする。また感触はさらりとしたもので、あっさりしている。ぬめり感もほとんどなく全体的にやや薄い感じがする。ただ入浴感はそこそこあり、湯船を取り巻く自然環境は良いので、のんびりゆったり浸かることはできる。一番源泉に近い所がこれでは先が思いやられる。
( 2000/07/01/AM9:00)


伊香保温泉「吉田屋旅館」 大人:500円
色:薄笹濁り+赤褐色 臭い:薄金気臭 味:金気味 

石段からちょっと入ったところにある小規模の旅館。お風呂は内湯×1。4人ぐらいが入れる小さな浴槽だ。浴室の雰囲気がとても良い。どこか東北の共同浴場を思わせる佇まいだ。お湯は源泉がそのまま浴槽に注いでいる。男湯と女湯の仕切りに源泉が注いでおり、打たせ湯としても利用できる。お湯は「伊香保露天風呂」よりは鮮度が落ちるが引き湯のせいかまろやか感が増してきており、逆に濃い感じすらする。ちょうど長湯できる湯加減で心地よく浸かれることができる。赤い湯花が舞っている。(2000/07/01/AM10:30)

伊香保温泉「青山旅館」 大人:500円
色:茶褐色透明 臭い:薄金気臭 味:金気味 

中規模の温泉旅館。外観は鄙びた感じだが中はそうでもない。お風呂は内湯×2。お湯が掛け流しになっており、ちょっと嬉しくなる。浴槽は4〜5人が入れる多分加熱したものと7〜8人が入れる源泉そのままのぬるめのものとがある。この旅館は源泉の配湯が多いらしく湯量が豊富なので、浸かってて心地が良い。ここのお湯はまろやか感が更に増し肌触りも良く少しのぬめり感もある。ここの湯花は黒っぽいものだ。設備的にも整っているで、発作的に伊香保でどこか入浴したくなった時にお勧めではある。(2000/07/01/AM12:00)

湯破隊4人の全知覚能力を温泉街・旅館に向け石段を降りていったが、上記以上のお湯に巡り合えるとも思えず、柳澤隊長決済で全3ヶ所で湯破終了をすることとした。残念ながら今回はあまり発見がなかった。尚、伊香保温泉には2ヶ所のジモ専(跡?)があったが、一つは駐車場にもう一つは建物のはあるものの使用されてはいないようであった。ちょっと寂しい。

時間があまってしまったので、付近の温泉を行き当たりばったりに訪れてみた。

榛名湖温泉「ゆうすげ元湯」 大人:600円
源泉名:榛名湖温泉
泉質:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物・硫酸塩泉(中性低張性高温泉)
泉温:37.2度C pH 6.81 成分総計 1,640mg/kg Mg 61.5 
色:笹濁り 臭い:薄土臭さ 味:微苦味

リニューアル済みとの情報があったが元湯という名に釣られてやはり行ってしまった。宿泊もできる公共の宿。建物は新しくゴウカな感じだ。お風呂は2階にある。内湯×1と露天×1。内湯はジャグジー付きのもので15〜6人が入れる広さ。そこへ循環濾過の無色透明で無臭のややぬめり感のある湯が張られている。まったくないわけではないが浴感に乏しい湯だ。思わず全員洗髪してしまった。露天は5人ぐらいが入れる広さのもので、笹濁りの湯で、源泉に近いものが注がれている。若干の臭いが感じられ温泉らしさはあり、内湯よりはずっと良い。( 2000/07/01/PM1:00)

くらぶち相間川温泉「ふれあい館」(再訪) 大人:500円

1年ぶりに再訪したが料金が値上げになっていた。相変わらず強塩温泉がなみなみと浴槽に溢れており嬉しくなる。臭素臭も健在だ。公共のセンター系でこれほどの湯を維持しているのは立派だ。これまで薄い湯に浸かりつづけてきたので、一同ぐったり疲れてしまった。

くらぶち相間川温泉「倉淵村総合福祉センター・せせらぎの湯」大人:700円
AM10:00-PM8:00 土日祭日以外は地元民優先(要注意)
源泉名:せせらぎの湯
泉質:ナトリウム-カルシウム-塩化物強塩温泉(中性高張性高温泉)
泉温:61.8度C pH 6.9 成分総計 24,200mg/kg
(ナトリウム 5,498、カルシウム2,178 塩素13,857 マグネシウム510 臭素56.6)
色:黄色濁 臭い:臭素臭 味:強塩味+強苦味

「ふれあい館」と同じ源泉を使用した温泉施設だ。施設は後にできたが湯元はこちらで駐車場の一角で湧出したものを「ふれあい館」に送湯している。こちらはどちらかというと地元民向けの施設のようだ。入浴料で村外者が著しく差別されている。施設は新しく奇麗だ。お風呂は内湯×1と露天×1。内湯は黒いタイル張りの浴槽で15〜6人が入れるジャグジー付きのもの。そこへ奇麗な黄色濁のお湯が溢れている。黄色と黒の色のコントラストを眺めているだけでも楽しい。

浴室に臭素臭がこもっており、気分が良い。お湯は一部循環と思われるが、源泉も足されており元々が濃い湯なのでちょうど入り心地の良いものとなっている。露天は7〜8人が入れる岩風呂風のもので内湯よりは源泉濃度が濃い。新しい施設でこれだけの泉質のお湯に浸かれるとは嬉しい限りだ。「ふれあい館」「せせらぎの湯」両方とも訪れても損はないと思う。(2000/07/01/PM3:00)

以上で久々の湯破は終了し、柳澤隊長は四万温泉へ赤塚長老とあらきプリンスは万座温泉へそれぞれ向かった。追って各隊員からレポートがあると思う。

それにしても伊香保はちょっとがっかりであった。
さて次ぎはどこへ湯破でしょうか?隊長殿!


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