<湯破隊員の試練>昼神温泉湯破・熊谷編(1999年11月)
熊谷@湯破隊です。
湯破隊の柳澤隊長に平和島に突然呼び出され以下の指示を受けた。「最近、湯破隊への志願者が急増しておりこのまま放置しておくわけにはいかない。各隊員の活躍の度合いによっては隊員の入れ替え、湯破隊jrへの降格も有り得る。そこで現有メンバーに試練を与える。熊谷隊員は昼神温泉を単独湯破せよ!」というものであった。
というわけで降格のピンチを救うべく昼神温泉を湯破してきたので報告する。
昼神温泉「飯伊森林組合・昼神荘」 大人:500円 AM8:00-PM11:00
源泉名:阿智2号源泉
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:37.5度C pH 9.64 成分総計 331mg/kg
色:無色透明 臭い:微硫黄臭 味:弱甘味 ケロリン桶
昼神温泉の中にある飯伊森林組合が運営する温泉保養施設。風呂は内湯×1。細長い14〜16人が入れる浴槽に加熱湯と源泉が注がれている。湯は無色透明で少しのぬめり感があるもののさらりとしたものだ。硫黄臭も感知できるが、かなり弱い。ぬるめの源泉がチョロチョロと注がれている。浴槽に張られている湯は循環湯+源泉だと思われるが、源泉100%の湯に浸かってみたいと思った。( 1999/11/22/AM9:00)
昼神温泉「十字屋可否茶館」 大人:500円 AM9:00-PM5:00
源泉名:阿智2号源泉
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:37.5度C pH 9.64 成分総計 331mg/kg
色:薄白濁透明 臭い:薄硫黄臭 味:微甘味
噂のコーヒー屋のお風呂。何ともアンマッチな組み合わせだ。裏の建物が湯小屋となっており「ゆ」ののれんがかかっている。お風呂は内湯×1。4〜5人が入れる広さだ。お湯は薄く白濁しており、弱いながらも硫黄臭もある。まずまずのぬめり感があり肌触りは申し分なく良い。白い湯花もたくさん舞っている。湯船に身体を沈めるとザザザザアアアーと湯が大量に溢れ出し心地の良いことこの上ないす。それにしてもこのような場所でこのような湯に出会えるとは不思議である。やはり源泉を集中管理している温泉は小さい浴槽の施設へ行くべきであると改めて確信した。(1999/11/22/AM10:00)
昼神温泉「国民年金保養センターひるがみ」 大人:500円 AM10:00-PM7:00
源泉名:昼神(南信総合開発)源泉
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:43.9度C pH 9.88 成分総計 331mg/kg
色:無色透明 臭い:薄硫黄臭 味:薄硫黄味
国民年金の保養センター。かなり大規模で立派な施設。風呂は内湯×2と露天×1。大浴槽へは(加熱+循環?)湯と源泉が注がれている。源泉の湯量は「昼神荘」よりはかなり多い。お湯はかなりのぬめり感があり結構ぬるぬるする。硫黄臭は源泉だとかなり感知できる。ほどほどの浴感があり、まずまずのお湯だと思う。露天は岩造りの大きなもので10数人は入れる広さだ。ここもぬるぬるし白い小さな湯花もある。惜しむらくはここも源泉槽を是非付け加えて欲しい。(1999/11/22/AM11:00)
昼神温泉「リフレッシュ in ひるがみの森」 大人:1000円 AM10:00-PM8:00
源泉名:昼神(南信総合開発)源泉
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:28.4度C pH 9.88 成分総計 331mg/kg
色:無色透明 臭い:微硫黄臭 味:微硫黄味
大規模な温泉レジャー施設で、プールも併設されている。風呂は内湯×1と露天×1。湯はかなりのぬめり感があり、ぬるぬるする。硫黄臭はほんの少ししか感知できない。ぬるぬるするので結構入浴感はある。露天はもぬるぬるするが内湯ほどではない。全体としてはまずまずだが、入館料の1000円はプール込みの値段で、温泉目当てだとちと高い。家族連れでプールにも目いっぱい入らないと元は取れない。( 1999/11/22/AM11:40)
昼神温泉「公営保養センター・弦巻荘」 大人:500円 AM10:00-PM7:00
源泉名:阿智2号源泉
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:37.5度C pH 9.64 成分総計 331mg/kg
色:無色透明 臭い:微硫黄臭 味:薄硫黄味
かなり年期の入った公共の宿。お風呂は内湯×1。湯船の下の方にあるパイプから湯が勢いよく噴き出ており、それが浴槽から溢れ出して掛け流しになっている。やはり掛け流しはいい。湯は無色透明ながらぬめり感が強くかなりぬるぬるする。昼神温泉で体感的には一番のぬるぬるを感じた。硫黄臭はほんの少ししか感知できない。加熱源泉と循環湯のブレンドだと思われるが、湯量がとても多いのであまり気にならない。ぬるぬる好きにお勧めする。( 1999/11/22/PM0:20)
昼神温泉「保養センター・尾張あさひ苑」 大人:500円 AM11:30-PM8:00
源泉名:阿智2号源泉(阿智村智里503番地74)
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:36.4度C pH 9.6 成分総計 329.9mg/kg
源泉名:阿智3号源泉(阿智村智里483番地)
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性温泉)
泉温:39.6度C pH 9.7 成分総計 362.3mg/kg
色:無色透明 臭い:微微硫黄臭 味:薄硫黄味
ここも公共の保養施設。お風呂は内湯×2。湯はここもぬめり感がありかなりぬるぬるする。源泉もチョロチョロと注がれている。ここのお湯は阿智2号源泉と3号源泉のブレンドのようだ。硫黄臭はほとんど感知できない。浴槽に張られているお湯は多分源泉+循環湯だと思われるが、よくもこのぬるぬる感が残るものだと感心した。循環+加熱のせいでぬるぬるだったりしたら悲しい・・・。(1999/11/22/PM1:00)
昼神温泉(駒場温泉)「リバーサイド昼神」 大人:650円
源泉名:昼神5号井戸
泉質:アルカリ単純泉
泉温:20.6度C pH 10.22 成分総計 249.2mg/kg
色:無色透明 臭い:無臭 味:微甘味
昼神の温泉街から少し離れた所にあるややくたびれた感じのする温泉旅館。外観から少し期待させるものがあるが、風呂場はリニューアルされており結構きれいだ。お風呂は内湯×1。湯は少しのぬめり感があり、小さな茶褐色の湯の花も舞っているが浴感はさほどない。高アルカリ(pH 10.22)の割にはぬるぬるは昼神の方が強く感じられる。期待して行くとガッカリする。昼神5号泉が引かれているのはここだけらしいので、源泉湯破マニア以外にはお勧めしない。(1999/11/22/PM1:50)
昼神温泉は以上の7施設を湯破したが実は「湯元ホテル阿智川」という大規模観光ホテルにアタックしたが入浴を断られてしまった。1000円で入浴可のはずなのだが。ここは露天風呂奥の洞窟の先に昼神の源泉があるということで湯元と名乗っているらしい。外観から察するにどうせ大循環濾過のしょうもない湯だと推測されるが、今後湯破に向かう方々は再調査を希望する。
以下は時間調整のため立ち寄った湯である。
信州いいだ温泉「湯里湖」 大人:600円 AM5(6):00−PM10:00
源泉名:(飯田市下瀬251-14)
泉質:単純硫黄泉(アルカリ性低張性低温泉)
泉温:32.8度C pH 9.52 成分総計 484mg/kg
色:無色透明 臭い:弱硫黄臭 味:弱硫黄味
この地域では有名な温泉施設。もっと小奇麗なところを想像していたが、意外と古ぼけていた。あと10年もするとマニア受けする施設になるかもしれない。風呂は露天×1。湯が勢いよくドバドバと湯船に注がれており、なかなか気持ちが良い。加熱しているようだが、硫黄臭も感知できる。湯は無色透明でちょっぴりぬめり感が残るものの、さらりとした肌触だ。源泉は硫黄臭も硫黄味もより強く感じられる。源泉槽あれば、かなり良い印象が得られたと思う。ただ600円はちと高い。( 1999/11/22/AM8:00)
みのわ温泉「ながたの湯」 大人:500円 AM10:00-PM9:00
源泉名:みのわ温泉
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温:46.4度C 成分総計 1,862.7mg/kg
色:無色透明 臭い:無臭 味:無味
新しいセンター系の温泉施設。かなり立派で宿泊もできるようだ。風呂は内湯×2と露天×1。湯は無色透明にさっと色がついた感じのするもので、かなりのぬめり感がある。じっと浸かっているとぬるぬるするが、浴感も十分にあり天然温泉に浸かっているいう実感がある。少しだが微少の湯花もある。ここの施設の湯は今のところ源泉100%らしく、湯の感じもそれを裏付けている印象を受けた。露天はオマケだ。ここの施設の湯の注ぎ口に「この湯は飲まないでください」と表示があった。飲用の許可を取っていないためと思われる。循環湯だと「このお湯は飲めません」となるところだ。というわけでセンター系ながら湯を大事にしているので、ここは気に入った。( 1999/11/22/PM3:00)
以上昼神を中心に長野県の南信地区を廻ったが、印象としては薄いと感じる湯が多かった。隊長が湯破隊を派遣するまでもないと考えた理由が分かった。それにしても隊長が他の隊員に何を司令したのか気にかかる。あらき隊員は四国のトホホ温泉巡りか?赤塚隊員は地獄の飯坂共同湯熱湯十番勝負か?!
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