<湯破隊員の試練>飯坂温泉共同湯湯破・赤塚単独編(1999年11月)
赤塚@湯破隊です。皆さんこんにちは。
温泉MLで最近少しだけその名が認知されてきた湯破隊ですが、結成以来半年が過ぎ、柳澤隊長から隊員としての資格を試すべく各隊員へ試練の課題が厳命されたところです。
熊谷隊員に与えられた試練は、長野県昼神温泉への単独湯破であり、先日「温泉ML」でレポートがあったとおりです。
続いて、あらき隊員に与えられた試練は、四国温泉巡礼の旅でした。これも先日「中国四国九州温泉ML」で長編物でレポートされました。(注)
(注)該当レポートが不明のため雑記帳へは掲載せず
最後の私に下った厳命は、「熱湯の飯坂温泉共同湯を一気に踏破せよ!」というもので、未完遂に終われば湯破隊から除名されるというものでした。そこで早速、11/27(土)の午前中に、共同湯9カ所を踏破して参りました。
まずは、温泉街から一番離れたところにある共同湯から。
「天王寺・穴原湯」 10月〜5月7:00〜21:00 6月〜9月6:00〜22:00
水曜日休 100円(現金不可、共通券のみ)
真っ赤なリンゴがたわわに実るリンゴ畑の隣に立地する
想像していたよりも立派な共同湯。
料金100円は現金では不可で、近くの入浴券売捌所にて
購入する仕組み。これは鯖湖湯を除く全ての共同湯で共
通で、まとめて購入することにする。
さて肝心の共同湯は管理人が常駐しており、施設は清潔
に維持されている。南側に面した陽光が十分に入る明る
い浴室には先客が一人。浴槽には体感45度くらいの熱い
透明な湯が掛け流しになっていた。深い浴槽は中腰でな
ければ水面から顔が出ない。1分も浸かれば全身が真っ
赤になり、折り曲げた部分が白く残るほどであった。
この共同湯は、昔は別の場所にあり源泉も別であったら
しい。硫黄泉で濁った色だったらしいが、大水が出て施設
ごと流され、現在のところに新築されたとのこと。
源泉名:富士屋源泉 泉質:単純泉 源泉温度:58.8度
pH8.3 成分総計:0.8377g/kg
「八幡温泉」 6:00〜22:00 火曜日休 100円(共通券)
車を飯坂温泉観光会館の駐車場において、温泉街にある
共同湯を歩いて巡ることにした。まずは一番近くの八幡温
泉から。なかなか広くて明るい浴室だった。飯坂にしては
幾分温めに感じる体感43度の透明な湯が掛け流しにされ、
ゆっくりと入ることができた。
源泉名:馬場温泉 泉質:単純泉 源泉温度:47.6度
pH8.33 成分総計:0.6380g/kg
「鯖湖湯」 6:00〜22:00 月曜日休 100円(券売機)
八幡温泉から徒歩3分。平成5年に新築された新しい共
同湯。以前は「透達の湯」があった位置に建つ。観光客
向けに温い温度にしてあると聞いていたが、体感44度の
熱い湯だった。先客が5、6人いたが、皆平然と浸かって
いる。
源泉名:湯沢温泉 泉質:アルカリ性単純泉
源泉温度:51.4度 pH8.5 成分総計:0.5833g/kg
「波来湯」(はこゆ) 6:00〜22:00 火曜日休 100円(共通券)
鯖湖湯から徒歩3分。初冬の寒さの中を歩いても体の火
照りがおさまらないうちに波来湯に到着。摺上川のほとり
に建つ鄙びた共同湯だった。浴槽は小さな小判型で、ボ
コボコと断続的に湯が出ているところが愛嬌か。体感44度
の熱い透明な湯はここも同じであった。
源泉名:飯坂温泉混合源泉 泉質:単純泉
源泉温度:50.0度 pH8.16 成分総計:0.6400g/kg
「切湯」(きりゆ) 6:00〜22:00 月曜日休 100円(共通券)
摺上川を挟んで波来湯のちょうど対岸にある共同湯。案内
板に従って石段を下りていくと旅館「花の湯」の真下で、そ
こが共同湯の切湯だった。ここもかなり鄙びた共同湯だが
清潔ではある。貸切り状態でのんびりと浸かる。窓を開け
れば摺上川の向こうに先ほどの波来湯が見える。それに
しても川の水がきれいな緑白濁色をしており、思わず長野
県高山村の五色温泉を思い出してしまう。こんなにも無色
透明の単純泉が連続すると色つきの温泉が恋しくなる。
しかし、湯破隊の柳澤隊長が与えた試練の一気湯破まで
にはまだ志し半ばである。気を取り直して次へ向かう。
源泉は波来湯と同じものであった。
「仙気の湯」 6:00〜22:00 木曜日休 100円(共通券)
切湯から徒歩5分の住宅街に位置する。ここも浴室は
なかなか広く、無色透明な湯が掛け流しにされている。
体感44度の熱い湯は浴後すっきり。
源泉名:飯坂温泉混合源泉(湯野分湯槽) 泉質:単純泉
源泉温度:55.0度 pH8.5 成分総計:0.7424g/kg
「導専の湯」(どうせんのゆ) 6:00〜22:00 金曜日休 100円(共通券)
仙気の湯から徒歩2分で、やはり住宅街に位置する。
仙気の湯と同じ源泉が使用され、雰囲気も似ている。
「十綱の湯」(とつなのゆ) 6:00〜22:00 金曜日休 100円(共通券)
福島交通の電車が走る花水坂駅の近く、住宅街にある共
同湯。開湯後30年という比較的新しい温泉とのこと。体感
43度のちょうど良い温度でのんびりと浸かる。
源泉名:飯坂温泉混合源泉(大門分湯槽) 泉質:単純泉
源泉温度:61.8度 pH7.73 成分総計:0.8809g/kg
「大門の湯」(だいもんのゆ) 6:00〜22:00 木曜日休 100円(共通券)
十綱の湯から徒歩5分。温泉集会所にある共同湯。今回の
熱湯単純泉一気湯破の試練も遂にここで最後となった。予
定時間よりも早く廻れたので、ここでゆっくりと飯坂の湯を
楽しもうと思う。分析表では、十綱の湯と同じ源泉が使われ
ているようだ。
中に入ると、なかなか広い浴室で天井が高い。誰もいない
広い浴槽に透明な湯がこんこんと注がれている。何とも勿
体ない話だなぁと思いながら掛け湯をすると、これが飛び
上がらんばかりの熱湯だった。朝から誰も利用者はいなか
ったのか!窓を全開にして外気で湯の温度を下げようとし
たが、湯が冷めるまでには自分の体が凍えてしまう。仕方
なく少しずつ掛け湯をしてカブルマンに変身。浴槽に浸か
ることはできずにやむなく退散。
以上、飯坂温泉共同湯 熱湯単純泉一気湯破は何とか完遂できました。これで来年も湯破隊に存続できますでしょうか>柳澤隊長
それにしても柳澤隊長は自分自身にどのような試練を課すのかが楽しみである。
なお、今回、湯破隊の各隊員に与えられた試練に合格したかどうかは、12月中旬に行われる湯破隊の長野県浅間温泉湯破の際に裁定が出るらしい。では。
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