いわき湯本温泉


いわき湯本温泉 「ホテルみちのく」 大人:700円    
源泉名 :湯本温泉源泉(いわき市常磐本町台山20-1)
泉質 :含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性アルカリ性高温泉)
     
泉温 :59.5度C pH 8.1 成分総計 1,782mg/kg   H2S:1.5 HS:13.2
:微白濁 臭い :硫黄臭 :薄硫黄味+薄塩味   4,300リットル/分  
 
いわき湯本の温泉街から少し離れた所にある温泉旅館です。もう少し立派なところを想像していましたが、割とくたびれた感じの旅館でした。しかし、お風呂は旅館本体とは比較にならないほど立派なもので、内湯×1と露天×1があります。
内湯は半円形の12〜3人が入れる広さのもので、湯船から湯が溢れ掛け流しになっています。浴室に入るとほんのりと硫黄臭がして思わず微笑んでしまいます。お湯は薄く白濁気味の透明な色で、入浴感はすこぶる良いです。少しのぬめり感と肌に纏わりつくような湯の感触が気持ちいいです。白い小さな湯の花も舞っていますが多くはありません。
露天は岩造りの7〜8人が入れる広さで、ここもお湯が溢れて大量に捨てられています。湯量が多いのは見ているだけで気持ちがいいです。春木屋の湯と同系の湯の感じですが、少しだけ春木屋の方が良かったような気がしました。(2000/01/05/PM1:30)

尚、女湯には入りませんでしたが、見学させてもらったところ、内湯(右下の写真)は男湯より小さいものの、露天(左下の写真)は桧造りの立派なもので男湯より良いと思いました。

たまたま、いわき市の石炭・化石館を見学したところ、いわき湯本温泉のコーナーがありました。それによると、いわき湯本温泉の源泉はすべて集中管理されているようです。独自源泉を持つ宿はないことになっています。ただ、源泉を送湯する順番やパイプの太さに違いがあり、これらの影響で微妙にお湯が異なって感じられるのかもしれません。一番源泉に近いのが「上ノ湯」でここから駅前までの旅館群に順番にお湯が送られているようです。「すみれ」なども近い部類です。

また「ハワイアンズ」「春木屋」「みちのく」へは別ルートで送られているようです。推測ですが、お湯を大量に使用する「ハワイアンズ」へは特別に太いパイプで送られており、その途中にある「春木屋」と「みちのく」がそのパイプからお湯を分けてもらっているのではないでしょうか?それだと両方とも温泉街の旅館より湯量が豊富であることが説明できます。

また昭和51年の源泉供給リストに共同浴場ととして「上ノ湯」「東湯」「玉ノ湯」「天ノ湯」の4つが記載されていました。「玉ノ湯」は「さはこの湯」に変身したはずですので、残る「天ノ湯」はまだ現存しているのでしょうか?

ついでですがこの石炭・化石館の駐車場のそばに「さはこのゆ」の飲泉所のようになところがあり、お湯が溢れています。硫黄臭も強くちょっぴり塩味もしており、最もピュアないわき湯本温泉を味わうことができます。人目を気にしないならば、湯量も結構あるので一浴びすることも可能です。


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