台温泉「水上旅館」

台温泉にある湯治旅館の一つです。「藤助屋旅館」の向かいにあります。ここも独自源泉を持つらしいですが、確認はできませんでした。かなり鄙び気味の旅館で外観はともかく内部はかなり鄙びてきており、いかにも東北の湯治宿だなあと思わせるものがあります。浴室へは玄関から薄暗い中木製の階段を降りていきます。古い木の感触が心地よいです。

浴室は１つでお風呂は内湯×２があります。ここも貸切利用が基本のようです。浴室内には綺麗なナントモ表現のしようのないタイル張りの浴槽が２つきちんと並んでいます。これはいいなあ。こういうのは大好きなんです。手前が「あつ湯」奥が「ぬる湯」となっています。どちらも３～４人が入れる広さがあります。

「あつ湯」のお湯はとろんとした浴感のお湯で浸かった瞬間に身体中をお湯の成分がやさしく包み込んでくれるような感じがします。浴槽も深めでとても入り心地は良いです。白い湯花が少しだけ舞っており、ちょっぴりですが焦げ硫黄臭も感知できます。台温泉の中ではかなり入りやすい部類のお湯だと思います。源泉は浴槽の下から少しずつ出てきます。

「ぬる湯」の方は私にはちょっとぬるすぎましたが、やさしい肌触りは健在でした。２つのお湯の源泉が異なるのかどうかは判別できませんでした。（2006/05/02/AM9:00）